今回は、処方箋に記載されてる内容を深堀りして、患者さんの為、また時短になると思われることを記事にしてみました。この記事を理解していただくことで薬局で聞かれる内容などが腹落ちすると思います。
処方箋の期限
まず、処方箋が発行されるかされないかは、医療機関次第です。
そして、割と知らない人がいるのが「処方箋の期限」
発行日から4日間です。そして要注意なのが「発行日を含む」ということ。
5/20発行なら20,21,22,23となり23日までです。単純に20+4=24日ではありません。
期限を過ぎると薬局側は処方箋を受付することが出来ません。大きな声では言えませんが、昔は緩かった用に感じます。でも今は厳しいです。少なくとも僕の会社では。
理由として、個人的には処方箋の内容によって柔軟に対応出来れば良いと思いますが、一応4日間すぎると症状が変わることもあり処方された薬が適切でなくなる可能性があるからだと認識しています。
先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック医薬品)
恐らく、この内容の分別は割と曖昧な方が多い印象です。ざっくり言うと
*先発医薬品
A会社が新しい薬を開発し、特許を取得して市場に出された医薬品。
特許期間中はもちろん、他の企業が同じ成分を使って製造販売することが出来ません。
*後発医薬品(ジェネリック医薬品)
先発医薬品の特許が切れたあとに、他のB会社などが同じ成分を使って製造販売した医薬品。成分を開発する費用が掛からないため、製造コストが安くなり、価格も安くなることが一般的です。
*先発と後発は本当に同じなのか?
有効成分は必ず一緒です。
添加物(錠剤であれば、成形するために必要な成分等)や製造方法などは違います。
ただ、オーソライズド・ジェネリック(AG:エージー)という添加物や製造方法まで含めて一緒であるジェネリック医薬品も誕生しています。
商品名と成分名
*ロキソニンで例を挙げます
商品名:ロキソニン(製薬会社が付けた商標名:個人的にはあだ名というイメージがわかりやすいと思っています)
成分名(≒一般名):ロキソプロフェン(有効成分の開発時に付けられたで国際的に標準化されている名称、一般名と呼べる:個人的には本名というイメージ)
またジェネリックはこの成分名に会社名を末尾につけることが多いです。
例:ロキソプロフェン錠60mg「クニヒロ」
・一般名処方
良く、先発と後発どちらを希望されますか?と聞くと「Drの記載通りで」と言われる事があります。これが薬剤師的には非常に困ります笑
理由は、Drがどちらでも良いという意味で記載してくる方法があるからです。これを「一般名処方」と言います。薬の名前の前に(般)とあるものが例にあたります。
実際、医者の処方通りと言われて一般名処方であれば、僕はジェネリックで用意します。理由は厚労省が推奨しているからです。
特殊な例
*変更不可
Drによっては、薬を変えないで欲しい時に薬の左側にバツ印などを付けてくることがあります。この場合基本的に、その薬で用意せざるを得ません。ジェネリックで処方されていた場合も然りです。そのため、先発医薬品希望の患者さんにもジェネリックで用意するしかないことがあります。
処方箋を患者さんの方でもチェック出来るのではと思う項目
経験された方も多いと思いますが、処方箋の内容が患者さんとDrで話した内容、若しくは希望した内容と違うことが1日に数件はあります。
しかもその内容が患者さんでも気づくことは可能ではないかと思う点が多いです。患者さんが発行された時点で気づければその場で、医療機関側に直してもらうことが出来ます。
*良くある間違い
①希望された薬が処方されていない
②処方日数、または外用薬(湿布や塗布薬などの総量)が希望と違う
正直言って、上記の内容の修正がほとんどです・・・
もし薬局側で修正しようと思うと、勝手に患者さんの希望を聞くことは出来ず、医療機関側に問い合わせしないといけません。そのため、より時間がかかります。なので個人的には患者さん自身で気づいて頂けたらお互いにWin-Winではないかと考えています。
*夜間・休日加算
シンプルに書きますが、土曜の13時以降・日曜・祝日に処方箋を受け付けている薬局がありますが、この時間帯は40点(=400円)の加算が自動で付いてしまいます。3割負担の方であれば120円の自己負担増なので、決して馬鹿にできない金額だと思います。こちらも知っておいたほうが良いだろうと思います。
まとめ
今回は、日々仕事をする中で、患者さんが知ってるだけでお互いに時短になるのにな〜と思っていたことを記事にしてみました。
どなたかのお役に立てたら幸いです。
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